Data Analystのメモ帳

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”改善する”という曖昧な言葉を具体的に書き換えてみよう

1000文字くらいで思いついたことを書くコーナー

 

仕事をしているといろんな文書を書く機会があります。議事録や企画書、レポート、日報、論文などなど…文章によって求められるレベルはバラバラですが原則として仕事で文書を書くときはそれが読んだ人に意図が伝わる文書である必要があります。そうでなければ書く意味がないからです。

意図の伝わる文書の書き方とは非常に難しいものでそれ全体についてここで議論はしません。ここでは非常に細かいトピックとして「改善する」という曖昧な言葉を使うことを避けよう、という話をします。(ちなみに文章の書き方の参考書として理科系の作文技術や数学文章作法は最高にオススメです)

当たり前の話ですが、ビジネスの現場では何かを改善したいというケースが非常に多いです。なので企画書なんかにその言葉が頻繁にでてきます。LPを改善します、機能を改善します、顧客対応を改善します…etc

そういう企画書があがってくると「なるほど、改善するのか。いいね!」その後に認識の齟齬が生まれたりするケースはとてもよく見かけます。このような問題はなぜ起きるのでしょうか。それは「改善する」という言葉が汎用性が高いので読んだ人たちがそれぞれ都合のよい解釈をしてしまうからだと考えています。

例えば「LPを改善する」と言われたときに何を思い浮かべるでしょうか?結果としてどうなれば改善されたと言えるでしょうか?「改善する」の一言ではこれについてばらつきが生まれてしまいます。当たり前です。明記していないのですから。

それでは、このような問題を回避するためにはどうしたらよいでしょうか。これは極めてシンプルで改善するという言葉をもっと具体的なものに置き換えればよいのです。そんな単純な、と思うかもしれませんがこれが多くの人にとって簡単ではないのです。

「LPを改善する」を言い換えるとしたらなんて書きますか。「問い合わせにつながる割合を上げる」とか「早期離脱を減らす」とか「アクセシビリティに配慮する」なんてものもありますね。いかがでしょう?「改善する」の一言よりもグッと明確になり認識のブレがなくなりますよね。

組織の認識を揃えることは組織として効率よく成果をあげるために非常に重要な要素の1つだと考えています。そのために今すぐできる1つのテクニックとして「改善する」という曖昧な言葉を使うことをやめてみるのはいかがでしょうか?組織を「改善する」ことができるかもしれませんよ。