Data Analystのメモ帳

機械学習とかデータ分析とかしているData Analystのメモ帳です

データを分析したいPMやマーケターやマネジメント職にまずオススメしている5冊

分析の専門家ではないんだけどデータを上手く使いたい人にオススメの本をよく聞かれるのでせっかくだから記事にしておきます。
4月から異動でそういうことをやらなきゃいけない人とかぜひ読んでみてほしい。

想定読者

分析に関して教育や訓練を受ける機会がなかった人でこれからデータを使ってビジネスやサービス、チームをマネジメントする必要がある人。

たとえば、

  • チームを数値で管理しろと言われたけど何すればいいのかわからない
  • KPIは良くなっているのに体感で状況が変わった気がしない
  • 指標をよくすることが経営にどんな影響を与えるのか説明できない

基本を理解する2冊

Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法

とにかくこれだけでもいいから読んでほしい。 データを使うということがどういうことなのか抽象的な話から具体的にビジネスモデルごとの指標の例まで載っている最強の一冊。 Leanという言葉がついているのでスタートアップのための本に思われがちだがあらゆる状況のビジネスにおいて活用できる。 この本を理解することで「自分たちのビジネスは指標でモデリングするとこういう形だ」みたいなことが言えるようになる。

分析者のためのデータ解釈学入門 データの本質をとらえる技術

データを使うということはデータを解釈する必要がある。 その基礎を学ぶための1冊目としてオススメ。 データ分析の基本というと統計学から学び始める人が多いのだが、それ以前にデータを読み取るリテラシーが足りていないケースは多い。 特に実験や演習でデータ解析をしたことがない人は読んでみてほしい。

実践的な手法を知る3冊

THE MODEL マーケティングインサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス

SaaSのセールス・マーケティングの本。 データ分析の文脈としてこの本ではセールスやマーケターの活動をどのような指標でモデリングしリンクさせているのか読んでほしい。 この本をとおして、たとえば、目標の売上を上げるためにはセールスは何をどれくらい頑張れば良いのかどのような状態になっていなければならないのか定量的に管理することができる。
マネージャがやるべきデータ活用がなにかわかる1冊。

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則

サブスクリプションビジネスにおけるカスタマーサクセスの本。 これもTHE MODELと同じで数字でどのように管理しているのか参考にしてほしい。 指標とはそれ単体で存在するのではなく、他の行動やメンバー、チーム、市場とお互いに関係しあっている存在だということを認識しよう。

企業の「成長の壁」を突破する改革 顧客起点の経営

会社や事業規模で数値モデリングやリサーチする基本がわかる。 PMやマーケターなら頭に入れておきたい。 マネジメント職ならば自分たちの活動がこのセグメンテーションのどこに効くのか意識するだけで指標の管理がスッキリすると思う。


以上、私がいろんな人にオススメしている書籍5冊です。
データアナリストになりたい人が読んでも役に立つ本ではありますが、特に応用の3冊はマネジメント職の人が読むことを意識しています。
とにかくリーンアナリティクスだけでも読んでくれれば幸いです。