Data Analystのメモ帳

機械学習とかデータ分析とかしているData Analystのメモ帳です

データ活用に向けて詳細なロードマップを考えられる人材が足りない

なんか思いついたので1000文字で書く。

最近はフリーランスとしてデータ分析の文脈でデータ活用の支援をしているのですが、そのなかで「DXチームを立ち上げたけどうまくいかないので全体を進める手助けをしてほしい」という会社を何社か見かけました。
そういう会社、別に怠けているとか適当に仕事しているとか担当の人たちの能力が足りないとかではないんですよね。
(組織の硬直性とかもちろんそういう問題はあるとおもうんですけどそういうのは置いといて)みなさん優秀で熱心に取り込もうとしているんです。
でも、そもそも知識と経験が圧倒的に足りてないので「そもそもどういう方向に進めばいいのか誰もわからない」という状態になっていて暗中摸索になってしまっているんですよね。これを解決できる、つまり「データ活用するぞ!」ってなってからなにをしたらいいのか具体的に考えられる人がいないんですよ。

まあ、こういう話をすると「いやいや、これだけたくさんのプラクティスがあるし分析者だってたくさんいるじゃないですか」みたいに思うかもしれませんが「ゼロの状態から目指すべき方向とそこまでロードマップを具体的にイメージできる人」ってとても少ないんですよ。
なんとなーく分析基盤を作る必要があるとか、KPIはこういう感じで〜ってイメージを持てる人はわりといると思うんですよね。そこからもう1歩2歩進んで「このKPIを作って事業部とはこういう関わり方で進めよう」とか「ダッシュボードを作るためにこういうデータがと基盤が必要で開発者はどれくらい必要でスケジュールはこう」ってことが分かる人がいないんです。

こういうことができる人がいないとどうなるかというと大きく物事を動かすことができないのでとにかく手元でやれることをやって終わりになってしまうんですね。
事業部を巻き込んでやるにしても「で?その数値をみるとどうなるの?」とか「やるのはいいけど、どれくらい人が必要なの?予算は?」って聞かれたときに説明ができなかったりするとやっぱり事業部として受け入れがたいというのは当然の反応だと思うんですよね。

じゃあこういう状況どうしたらいいのかというと、シンプルにシニアで全体のロードマップを描けて推進できるようなシニアな人材をトップに据えてやるしかないなということになるでしょう。
どうしてもDXチームみたいなので社内からのスライドで人員を揃えたりするので知識と経験が不足しがちなんですが、採用してもいいし業務委託でもいいですけど、チームのトップは既存の人材のスライドではなく経験豊富な人材を入れるとスムーズなんじゃないかなとおもいます。