Data Analystのメモ帳

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問題を解決する人と時間を確保していない振り返りにガス抜き以上の意味がない

1000文字くらいで思いついたことを書くコーナー

 

そろそろ年末ということでチームの振り返りをやる人たちは多いとおもうんですが、振り返りをやってるのになんか全然改善しないなあみたいなことあるんじゃないでしょうか。

KPTとかいろいろな振り返りの手法があっていろいろ調べてやってみてその場はめっちゃ盛り上がってこれで良い組織になる!なんてことをやっているときには感じるのですが次の年になっても全然変わって無くてあの振り返りはなんだったのか、みたいな状況。

こういうのが常態化すると全然改善されないことに無力感が生まれるので組織として健全じゃないですよね。

この現象が起きる原因の1つとして「振り返りで発覚した問題を解決する人と時間を確保していないから」というものがあるんじゃないかなとおもいました。

どんなフォーマットでもいいのですが振り返り会をしたらよかったところと悪いところがでてきて次から悪いところを治そう!ってなるとおもうんですが、実際にこの悪いところを治すための工数が確保されていないんですよね。

問題がでてきたときにそれを解決するためのオーナーを指定して実施を命じるとこまでやんないと改善されないんですよ。

これは当然のことでみんな何かしら仕事があるなかで改善活動とかやる余裕が無いわけで、それを業務の1つとしてやらないと進まないんですよ。

KPTとかそういうの記入してワイワイするのは30分とか1時間もあれば終わりますが、そこから解決のために使う時間はその何倍もかかるわけですよね。

さらに一人で解決するなら本人のモチベーション次第ですけど誰か他の人やチームを巻き込む必要があったり予算が必要となったらそれはもうタスクとして取り組まないと解決されなくなります。

とまあ、こういうことを言っていると「振り返り会のときはなんで問題が解決した気持ちになるのだろう?」ということが気になるのですが、これはたぶん完全に気の所為なんだとおもいます。

不満とかを口にして共有されたのでストレスが解消されたから問題として解決するモチベーションを維持し続けることができなくなっちゃうのかなーと。

でも解決されたわけではないので後からじわじわと課題意識が生まれてまた爆発するっていう。

こうなると振り返り会がただのガス抜きの意味しかなくなってしまうので、本当に課題を解決したいのならば課題が生まれたら解決する人と時間を確保して業務としてあたってもらうまで1セットでやるしかないのだろうとおもいます。

これをワークフローとしないで個人に任せているといつまでも進展しない組織になっちゃうし、そういうとこは優秀な人から抜けていくでしょうね。